2012年 04月 09日
時間は流れる |
土曜日は入学式、そして帰宅後久し振りに母のお墓参りに行きました。
ちょっと遠いのでなかなか行けないのですが、息子も一緒に行き、
無事高校生になりましたと報告をしました。
母の眠る墓地は古いところで、周りは緑が多く景色は美しいのですが、
相当昔から立っているのであろう苔むしたお墓たちを見ていたら、
ふと思い出した事がありました。
昔母から聞いた話なのですが、母の父親つまり私の祖父は、小さい頃から
すばしっこくていたずら好きで近所でも有名だったそうなのですが、
この祖父が小学校の低学年位の時に、友達数人と夜、夏祭りか何かに行こうとして
その場所に向かっていた途中・・・
祖父は友達の一番後ろを歩いていたらしいのですが、どこかの墓地のそばを
通りかかった時、何やらお墓の周りに青白くぼんやりとした光を見たのです。
最初何だろうと、ちょっと立ち止まって見ていたら、ほんとうにひとだまのように
ぼうっといくつも光っているので、怖いもの知らずの祖父は、みんなが先に
行ってしまうのもかまわずに、墓地の中に入って行ったそうです。
そして青い光のそばに近寄っていき、その光を手でつかむ様にしてみたら・・・
何と手にその青い光がくっついて、今度は祖父の手の平もぼうっと光ったのだそうです。
流石に怖くなって、両手をズボンにこすり付けてその場を走って去り、
息を切らして友達に追いついた祖父ですが、あとでその話を祖父のお父さんだか
お母さんにしたところ、当時は土葬が主流だった為、死体の骨からリンの成分が
地上に出てきて、そのリンが青くまるでひとだまのように光って見えるのだという事を
教えてもらったのですって。
だから、怪談の挿絵などにはよく青いひとだまが描かれていますが、あれは昔は
ほんとうに見えたもので、別に作られたものでも、こわいものでも無いのだそうです。
ほんとうかなあ?
ちゃんと調べた事は無いけれど・・・もしかしたら、冗談好きの祖父の作り話
だったのかも知れませんね。
母が亡くなって1~2年は、お墓参りに行くと、亡くなった時のこと、お葬式の日のことなどが
思い出されて、勝手に涙が止まらなくなってしまったものでしたが、だんだんと
そのような事もなくなり、今ではそんな懐かしいことを思い出して笑えるようになりました。
本当に、「時間」というものは、全ての事を洗い流していくものなんだなあ、と
つくづく思います。
忘れたい事も、忘れたくない事も。
そしてまた新たな喜びや悲しみがやって来るものなのでしょう。
時の流れには、誰も逆らえないので、身を任せつつも、その一瞬一瞬を
大切に過ごして行きたいです。
昨夜、ご来店くださった沢山の方々のことも、春休みも終わりなので来てくれた
何人もの中学生、高校生の子達のぴかぴかの笑顔も、いつかは記憶から
薄れて行くのかも知れないけれど、出来る限り胸の中に留めておきたいです。
最後に残ったご家族の息子さんの、ピアノの得意なS君が聴かせてくれた
「ラ・カンパネラ」の美しい音色も・・・。
ちょっと遠いのでなかなか行けないのですが、息子も一緒に行き、
無事高校生になりましたと報告をしました。
母の眠る墓地は古いところで、周りは緑が多く景色は美しいのですが、
相当昔から立っているのであろう苔むしたお墓たちを見ていたら、
ふと思い出した事がありました。
昔母から聞いた話なのですが、母の父親つまり私の祖父は、小さい頃から
すばしっこくていたずら好きで近所でも有名だったそうなのですが、
この祖父が小学校の低学年位の時に、友達数人と夜、夏祭りか何かに行こうとして
その場所に向かっていた途中・・・
祖父は友達の一番後ろを歩いていたらしいのですが、どこかの墓地のそばを
通りかかった時、何やらお墓の周りに青白くぼんやりとした光を見たのです。
最初何だろうと、ちょっと立ち止まって見ていたら、ほんとうにひとだまのように
ぼうっといくつも光っているので、怖いもの知らずの祖父は、みんなが先に
行ってしまうのもかまわずに、墓地の中に入って行ったそうです。
そして青い光のそばに近寄っていき、その光を手でつかむ様にしてみたら・・・
何と手にその青い光がくっついて、今度は祖父の手の平もぼうっと光ったのだそうです。
流石に怖くなって、両手をズボンにこすり付けてその場を走って去り、
息を切らして友達に追いついた祖父ですが、あとでその話を祖父のお父さんだか
お母さんにしたところ、当時は土葬が主流だった為、死体の骨からリンの成分が
地上に出てきて、そのリンが青くまるでひとだまのように光って見えるのだという事を
教えてもらったのですって。
だから、怪談の挿絵などにはよく青いひとだまが描かれていますが、あれは昔は
ほんとうに見えたもので、別に作られたものでも、こわいものでも無いのだそうです。
ほんとうかなあ?
ちゃんと調べた事は無いけれど・・・もしかしたら、冗談好きの祖父の作り話
だったのかも知れませんね。
母が亡くなって1~2年は、お墓参りに行くと、亡くなった時のこと、お葬式の日のことなどが
思い出されて、勝手に涙が止まらなくなってしまったものでしたが、だんだんと
そのような事もなくなり、今ではそんな懐かしいことを思い出して笑えるようになりました。
本当に、「時間」というものは、全ての事を洗い流していくものなんだなあ、と
つくづく思います。
忘れたい事も、忘れたくない事も。
そしてまた新たな喜びや悲しみがやって来るものなのでしょう。
時の流れには、誰も逆らえないので、身を任せつつも、その一瞬一瞬を
大切に過ごして行きたいです。
昨夜、ご来店くださった沢山の方々のことも、春休みも終わりなので来てくれた
何人もの中学生、高校生の子達のぴかぴかの笑顔も、いつかは記憶から
薄れて行くのかも知れないけれど、出来る限り胸の中に留めておきたいです。
最後に残ったご家族の息子さんの、ピアノの得意なS君が聴かせてくれた
「ラ・カンパネラ」の美しい音色も・・・。
by alabonnemaman
| 2012-04-09 02:37